若者に見られるお揃いファッション「双子コーデ」は、今しかできない青春の遊び

2016年03月19日

友達とおそろいの洋服を着る“双子コーデ”。中高生をはじめとする若い女性に特有の行動です。ファッションにこだわりをもっているなら、偶然に他人と服がかぶることは避けたいと思うはずなのに、なぜ若者は意図して同じ服を着たがるのでしょうか。

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双子コーデの現場

私が双子コーデを見かける場所といえば、(1)東京ディズニーランドなどのテーマパーク、(2)ライブやフェス会場、(3)原宿の竹下通り、でしょうか(もちろん電車の中で見かけることも多いのですが、目的地ではないため省きます)。場所ごとに見られる、双子コーデの特徴を分類してみました。

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(1)テーマパークやフェス…SNS映えするカラフルな衣装

SNSでよく見かけるのが、テーマパークやフェスでの双子コーデ。おそろいの普段着を着るのではなく、パニエなどカラフルなアイテムを取り入れて、サングラスなどの小物を効かせたコーディネートが特徴です。SNS映えすることを前提に、派手さを重視して組み合わせたことが伺えます。

 

(2)ライブ会場…担当カラーで自分の“推し”への愛情を表現

アーティストやアイドルのライブ会場でも、双子コーデをしている人を多く見かけます。Tシャツなどグッズを取り入れたコーディネートをしたり、友達同士で担当(グループ内で自分が特に好きな人)のテーマカラーを着たり。自分一人ではできない派手ファッションにも、双子コーデという名目でなら挑戦できるという心理が働くのかもしれませんね。

 

(3)原宿の竹下通り…青春の象徴“双子コーデ”そのものが目的

若者の街・原宿でも、中高生をはじめとして双子コーデをしている人を見かけます。原宿という街中で双子コーデに挑戦している人たちは、何かのおまけとしておそろいの服を着るのではなく、トレンドファッションである双子コーデをすることを楽しんでいると言えるでしょう。様々なメディアに取り上げられた双子コーデは、青春の遊びの一つとして認識されているのかもしれませんね。

 

こうしてみると、一口に双子コーデといっても、目的やおそろい度合いには様々な違いがあることがわかります。グループでおそろいの服を着て、三つ子コーデや六つ子コーデをする子たちだっているくらいです。では、この双子コーデはなぜこんなにも多くのジャンルの人に広まったのでしょうか。

 

双子コーデの普及

3つのパターン全てに共通するのは、今しかできないという刹那性が引き金となっていることです。双子コーデの際に着られる洋服は、多くの場合派手なものや若者らしいといえるデザインのものです(コスプレをする人もいますもんね)。若いうちしか着られないような派手な服装を着たいという気持ちを実行する言い訳となってくれるのが、双子コーデなのではないでしょうか。

また、若者のトレンドとして双子コーデが広まって以降は、友達とおそろいの服を着ること自体が、青春の遊びの一つとして認識されるようになったのかもしれません。