楽天「ラクマ」(以下ラクマ)では、10~20代男性ユーザーによる「レディースファッション」カテゴリの購入が増加しています。そこで、Z世代の男性ユーザーに、どのような背景でレディースアイテムが取り入れられているのか、インタビューをしました。
ご自身も下北沢のセレクトショップでバイトをしているという、ファッション大好きな楽天「ラクマ」ユーザーのIさんに、レディースファッションアイテムを着る魅力やこだわり、フリマアプリの活用方法などについてお話を伺ってみました。
レディースアイテムによって広がるファッションの幅
ラクマ(以下 R): Iさんは、どんなレディースファッションのアイテムを購入されますか?
I: 最近は、ラクマで「Vivienne Westwood」のレディースニットを自分用に買いました。
R: そうなんですね。サイズは、レディース物でも合うのでしょうか?
I: 海外ブランドだと、レディース物でも結構サイズは合いますよ。自分が買ったのはMサイズで、タイトに着るとラインが強調されるので、綺麗に着られるんです。
R: なるほど。メンズ物のアイテムとは違うんでしょうか?
I: メンズは、ごついシルエットの物が多いんですよ。僕は、ファッションの幅が広がるので、あえてレディース物を買うことが多いです。
たとえば「Vivienne Westwood」や、「マリンセレ」のデニムなど。「マリンセレ」も海外ブランドだから、意外とズボンの丈も男性に合うんですよ。靴も海外のブランドならレディースのものも履けます。メンズよりも、シルエットが綺麗なんです。
R: 欧米の女性は背が高いので、サイズも合うんですね。Iさんは、普段お仕事などはされているんですか?
I: 僕は19歳で学生なんですが、普段は下北沢のセレクトショップでバイトもしています。
R: アパレルのバイトをされているんですね。ファッションにもお詳しそうです!
I: 実はレディースアイテムについてバイト先の店長ともお話ししたことがあって、仕事中もレディースの服を店員の自分が着ることで、「男性でもこんな着こなし方ができるんだよ」と男性のお客さまにアピールするようにしているんですよ。男性のお客さまにもレディースアイテムを手に取るきっかけになったらいいかな・・・と。
R: 店員さんが着ている服は、自然と目が行きますもんね!楽天「ラクマ」では、10~20代の男性の間で「レディースファッション」カテゴリのアイテムを購入される数の比率が、この4年で2.2倍(※)に増えているんです。
I: 僕の周りでも、ファッションが好きな人には、レディースファッションのアイテムを取り入れる動きが広がっている感があります。
自分自身は、女性服なんだけど男性っぽさを残しているようなスタイルがすごく好きです。例えば、トップスはレディースのニットで細めシルエットにして、体のラインを強調するような感じで、ボトムスはあえて、ごつめのデニムを履く。そのギャップで、むしろ男性らしさを際立たせたいと思っています。
タイトなトップスとごつめのボトムスで計算されたバランスをつくるIさんの着こなし
R: なるほど。考え抜かれていますね。ちなみにですが、そういうファッションは、モテたりするんですか?
I: うーん、異性からはあまり受けないですね(笑)。完全に自己満足です。着ている自分が心地いいから着るって感じです。
髪の毛も今伸ばしているんですけど、女性からは「女子みたい」って言われてます(笑)。でも、自分らしさなのでこれでいいと思っています。
R: 普段、ファッションはどういった情報を参考にされているんですか?
I: ファッション雑誌の女性モデルから着想を得ています。あとは、海外インフルエンサーのSteinbergもよくチェックしていますね。ジェンダーレスな感じでかっこいいです。
Steinbergの公式Instagram:https://www.instagram.com/st.einberg/
R: このモデルさんも、すごくニュートラルなスタイルが似合っていますね!
かっこよく見せたい女性と、綺麗に見せたい男性
R: 楽天「ラクマ」では、近年10代の女性にメンズファッションのアイテムが良く売れている傾向があって、特にスウェットなどが人気なのですが、10~20代の男性は逆にレディースファッションのアイテムを買っている人が増えているという対比が面白いです。
Iさんはこのような男女逆転現象をどう見られますか?
I: 確かに僕も、女性がメンズライクファッションをしているのをよく見かけます。シルエットがダボっとした感じが好まれているんじゃないですかね?
バイト先のセレクトショップとか、表参道の街なかでもよく見かけるのですが、女性は「綺麗にみられるより、かっこよくありたい」「かっこよく見せたい」という人が多いんじゃないかな。
男性は逆で、「かっこいい、よりも、綺麗に見せたい」と思う人が増えている気がします。
R: たしかに。女性は女性っぽく見られることに疲れてしまったというか、性別が分からない感じを求めている気持ちはよく理解できます!だから、メンズライクファッションが浸透してきたのかもしれませんね。
オシャレとは、自分が服と同レベルの美しさを持っているか
R: Iさんにとって、オシャレとは何でしょうか?
I: 自分がオシャレである基準として大切にしているのは、服に着られている感が出ない。服と同レベルの美しさを持っているか?という点です。
僕は、髪の毛を伸ばし始めて1年半になるんですが、当時はマッシュヘア(全体をマッシュルームのように丸いシルエットにする、前髪のある髪型)をしていて、なんかこの髪型だと服が安っぽく見えるなと思い始めたんです。女性のように髪の美しさで、見た目全体の価値が底上げできるのではないかと思い、伸ばし始めました。
R: 服を綺麗に着るために、髪の毛も伸ばし始めたということですか?すごいです。
I: 「自分自身がオシャレでなければ、服が安く見える」という考えなんですよね。なので、自分がその服に見合う美しさでいないと、着こなせない。だから、髪の毛のケアもそうですし、体形とかいろいろな美しさを追求したいのです。
そういった意味でも、レディースファッションのアイテムは自分を綺麗に見せてくれるアイテムが多いですので、服が好きな人たちの間で、愛用する人が増えてきていると思います。
Iさんは、ファッションがお好きで、「美意識」をとても大切にされているのが伝わってきました。皆さんも、メンズ/レディースの壁を飛び越えてお気に入りの服を探して、普段のコーディネートに変化をつけたくなった方もいらっしゃるのではないでしょうか?気になるアイテムを探すときは楽天「ラクマ」をチェックしてみてください。
「自分のようにファッションを自由に楽しみ、性別に関係なく、好きな服を着る人が増えたらいいな」と語るIさん
※ 「レディースファッション」カテゴリの購入取り引きにおいて、10〜20代の男性ユーザーの比率を2017年11月と2021年11月の単月で比較したところ、3.9%から8.5%へ、4年で約2.2倍に上昇。