アウトドアブーム、若者の興味は?

2016年09月09日

夏から秋にかけて注目される「アウトドア」。近年、野外音楽イベントの盛り上がりや、従来のキャンプの常識を逸した豪華なキャンプを体験することができる「グランピング(Glamping)」など、様々な形のアウトドアが話題となっています。さらに今年から新たに加わった祝日「山の日」はアウトドア関連アイテムの売上増加などが見込まれ、その経済効果は数千億円規模とも言われるなど増々盛り上がりを見せています。

 

そこで今回はフリルの女性ユーザー1,297名を対象にアウトドアの意識調査を実施し、若者にとってのアウトドアについて調査したところ以下のことがわかりましたのでグラフで詳しく説明していきます。

 

【トピックス】

1、若い世代ほどアウトドアに「興味がある」

2、10代「グランピング」に興味0

3、10代の5人に1人はテントを希望

 

■若い世代ほど「興味がある」

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まず、アウトドアに興味があるか質問したところ、上記のグラフのとおり若い世代ほど「興味がある」ことがわかります。全世代で見ると「興味がある」59.9%(n=777)、「興味が無い」40.1%(n=520)となり約6割がアウトドアに興味があることがわかりました。最も「興味がある」10代では全体よりも8.9ポイント高い68.8%がアウトドアに興味を示しており、若年層にアウトドアが人気があることがわかりました。

 

また、一口にアウトドアといっても初めに述べたように様々なアウトドアがあります。気軽に実施できるBBQや、テントを建てる本格的なキャンプ、さらに今年トレンドとなっている「グランピング」まで、若者の興味を探ります。

 

■「グランピング」に興味0

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アウトドアに「興味がある」と回答した777名を対象に宿泊手段について質問し、その結果を世代別に比較しました。

 

すると、全ての世代で「コテージ・ロッジ」が最も高く、アウトドアとはいえ“快適さ”を求めていることが分りました。

 

若者については「10代」(n=152)が他の世代と比較して「日帰り」5.3%(n=24)、「テント」20.4%(n=31)、「ホテル」15.8%(n=15)が他の世代以上に高いという特徴があることが分りました。

 

また今年のトレンドとされている「グランピング」については、アウトドアに興味があると回答した全世代(n=777)の5.6%(n=43)です。世代別に比較すると世代が高いほど興味を示す割合が高く、対象的に10代(n=152)で興味を示すのは0でした。「グランピング」については大人のキャンプとして人気を集めていると考えられ、若者には受け入れられていないことがわかりました。

 

■10代の5人に1人はテントを希望

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10代の特徴として、20.4%が本格的なアウトドア定番である「テント」を望む一方で、15.8%は「ホテル」を望むなど偏りが少ないことがわかりました。各世代と比較して6つの宿泊手段のうち3つで10代の比率が最も高く、多様な価値観を持っていることが分りました。

 

また、前者と後者を選択した理由をフリーコメントにて掘り下げて質問したところ、「テント」については参加者間のコミュニケーションや非日常を楽しむポジティブな意見が多い反面、「ホテル」については外で過ごす際の不快感などのネガティブな要素を補完する目的のコメントが目立ちました。

 

<10代女性が「テント」を選ぶ理由>フリー回答一部抜粋

“泊まれるし、テントということもあって作業などが大変なので距離を縮めることができるから。”

“外で寝るのが楽しそうだから”

“みんなでテント張ったりするのが楽しいから”

”テントじゃないとキャンプじゃない”

“テントで唯一泊まれる機会だから”

 

<10代女性が「ホテル」を選ぶ理由>フリー回答一部抜粋

“外は虫が多いので、やはり中が良い。”

“ゆっくりホテルで過ごしたいから。”

“清潔さ”

“お風呂には入りたいし蒸し蒸しするのが苦手”

“安心だから”

 

以上のことからアウトドアに興味のある若者は他の世代以上に多く、好まれるアウトドアをスタイル別に比較すると、5人に1人は本格的な「テント」を好む一方で、一定数は「ホテル」を望むなど多様性があることが分りました。アウトドアに対しての興味は非常に高く、これまでも「アウトドア女子」や「山ガール」など定期的にアウトドアのトレンドを作り出してきた若者のアウトドアについては今後も注目していきたいですね。