昨今「ラクマ」で、シニア(60歳以上)のユーザー数が急速に増加していることに関して実態調査を行いました。
ポイント①
60代以上のシニアユーザー新規登録数が3年で約30倍に。70代は約50倍に激増
ポイント②
シニアユーザーに人気の出品カテゴリーは「趣味嗜好品」、購入は「食品」
ポイント③
取引済み商品の出品平均単価は、10・20代と比べて1.23倍
シニアユーザーの新規登録数が3年で約30倍に。70代は約50倍に激増。
2016年~2018年の期間で、ラクマに新規登録したユーザーを世代別に各年で比べると、60代~90代のシニアユーザーの新規登録数が、3年間で29.8倍となることがわかりました。なかでも、伸び率が最も高かった年代は、70代で48.9倍となりました。また、次に80代は45.8倍、90代は28.5倍、60代は27.7倍となっています。
このように、ラクマは若年層のユーザーだけでなく、シニアユーザーの登録数が急速に伸びていることがわかります。
シニアユーザーに人気の出品カテゴリーは「趣味・嗜好品」購入は「食品」
3年間で急激に成長しているシニアユーザーの利用動向について、2018年7月3日~2018年12月4日のラクマの取引データから、<10代・20代>と<60代・70代>を比較しました。
出品の人気カテゴリーは、<10代・20代>が「アイドルグッズ」や「ミュージシャングッズ」、「キャラクターグッズ」などの「エンタメ品」が人気の一方、<60代・70代>は「ネックレス」や「財布」などの「ファッション小物」や、「生地/糸」「陶芸品」「食器」などの「趣味・嗜好品」が人気ということがわかりました。
購入での人気カテゴリーは、<10代・20代>が「アイドルグッズ」などの「エンタメ品」や、「スニーカー」「ワンピース」などの「ファッションアイテム」が人気の一方、<60代・70代>は「食品」が各代それぞれ1位/2位にランクインしており、シニアユーザーに人気のカテゴリーということがわかります。
※ラクマで人気の食品カテゴリー参照: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000822.000005889.html
取引済み商品の出品単価は、10代・20代の1.23倍
さらに、2018年7月3日~2018年12月4日におけるラクマでの取引済み商品の取引データをもとに、各世代の出品平均単価を比較すると、<60代・70代>の出品平均単価は、<10代・20代>の1.23倍ということがわかりました。
前出の人気出品カテゴリーランキングより、シニアユーザーは「ファッション小物」や「趣味・嗜好品」などの出品が多いことから、それらを比較的高い値付けで出品していることがわかります。出品ページでは「美術品等のコレクションをしていたが、長年使用せずに自宅に保管しているものを売る先として、ラクマを使用し始めた」という70代のユーザーのコメントもありました。
(本データはラクマが2018年12月17日 に発表したニュースレターの内容です)