都道府県別 人気のハイブランド調査。全国的に1番人気なのは……?

2015年12月28日

SNSや「フリル(FRIL)」で日本全国の人のファッションを見ていると、地域ごとに、コーディネートだけでなくブランドにもご当地トレンドがあるように思えてくるんですよね。「フリル(FRIL)」で人気のハイブランド8つが、各都道府県で一人当たり年間いくつ購入されているのかを算出しました。

各都道府県における一人当たりのブランド品年間購入数 18.57.20

 

ちょっと細かすぎるので、全体と地域別に分けてご紹介します!

〜全国概要編〜

多くの都道府県で1番人気の「CHANEL(シャネル)」。他人と被らないことが理由。

グラフの青い線が「CHANEL(シャネル)」です。多くの地域で、突出して人気があることがわかります。人気の訳を知りたくて、ユーザーさんにアンケートを取ったところ

  1. 特に値段が高いブランドなので、持っている人が少ない
  2. 何歳になっても持ちやすい
  3. アウトレットやセールに出ないため、値崩れしない

というご意見が。なるほど、希少価値の高さと長く使える点が人気の理由のようです。

 

寒い地域で人気の「Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)」。

ピンク色の線は「Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)」です。一人当たりの購入数が最も多い地域は、山梨県という結果になりました。また、山形県や青森県でも、「Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)」は他7ブランドを抑え一番人気でした。どうやら人口が多い地域よりも、平均気温が低い地域で人気のようです。イギリスのブランドだからでしょうか。

 

「COACH(コーチ)」は九州・沖縄で大人気。

「COACH(コーチ)」は紫色の線で書かれています。一人当たりの購入数が最も多いのは、大都市ではなく沖縄県でした。また、近隣の鹿児島県、宮城県、長崎県などでも、他のブランドを差し置いて1番人気でした。

 

〜地域別詳細編〜

北海道・東北地方

隣り合う県でも購入数に大きな違いが。

  • 最も全ブランド合計の購入個数が多い道県は北海道でした。
  • 青森、山形県では「Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)」が一番人気でした。
  • 宮城県民の「COACH(コーチ)」購入個数は、岩手県民の約2倍に昇りました。
  • 秋田県民はブランド購入個数が控えめで、唯一「miumiu(ミュウミュウ)」のみ山形、宮城県を越えていました。
  • 福島県では「Gucci(グッチ)」、「Burberry(バーバリー)」、「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」、「Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)」の4つが同じくらい人気でした。

グラフ_北海道・東北地方 18.57.20

 

関東・中部地方 

都県ごとにブランドランキングに違いが。

  • 東京都では4番人気の「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」は、栃木、千葉、埼玉、茨城県では2番人気でした。
  • 「miumiu(ミュウミュウ)」一人当たり購入数の全国2位は福井県でした。
  • 石川、富山県ではBurberry(バーバリー)が人気でした。

グラフ_関東・中部地方 18.57.20

 

中部地方の全ブランド合計購入数は愛知県がリード。

  • 愛知と岐阜の違い。愛知県民は「CHANEL(シャネル)」や「Gucci(グッチ)」、「PRADA(プラダ)」を多く買い、岐阜県民は「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」を多く買うという違いがありました。
  • 中部地方で最も「COACH(コーチ)」が好きなのは静岡県民。一方全国的に人気の「CHANEL(シャネル)」の購入は控えめ。

 

関西地方

大阪は量、京都は長さ、兵庫は品。

  • 関西三大都市のブランド消費の違い。

– 大阪府民は、合計の購入数が多く、複数のブランドを同程度購入する傾向がありました。

– 京都府民は合計の購入数こそ少なめなものの、「CHANEL(シャネル)」「Burberry(バーバリー)」「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」「PRADA(プラダ)」など価格帯が高いブランドの購入数が多めの傾向がありました。

– 兵庫県民は、二府にくらべて「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」と「miumiu(ミュウミュウ)」の購入数が多いことが目立ちます。

 

アンケート結果からは、各府県の住民がハイブランドに求める要素の違いがわかりました。

「『CHANEL(シャネル)』はファッションだけでなく化粧品なども愛用しています(大阪府・23歳)」

「シンプルで飽きのこないデザインが多いため『PRADA(プラダ)』が欲しいです(京都府・28歳)」

「長く愛されたブランドで、親世代で愛用されてきた物も、娘時代でも使えるものが多いから『CHANEL(シャネル)』。(京都府・23歳)」

「『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」。長い間、人気が劣る事がないブランドだから(兵庫県・39歳)」

「『miumiu(ミュウミュウ)』はブランドを主張せず上品。(兵庫県・37歳)」

  • 奈良県では、大都市なみに「PRADA(プラダ)」が多く購入されていました。シンプルな上品さが古都と調和するのかもしれません。
  • 三重県民は近畿地方で一番「Gucci(グッチ)」の一人当たり購入数が高い結果となりました。また、和歌山県は「CHANEL(シャネル)」を大量買いする傾向が見られました。

グラフ_関西・中国・四国地方 18.57.20

 

中国・四国地方

広島、岡山がリード。四国では地域内で大きな差が。

  • 中国地方では広島、岡山県が購入数を牽引していました。
  • 島根県の「CHANEL(シャネル)」一人当たり購入数は鳥取県の約2倍でした。
  • 「Burberry(バーバリー)」と「PRADA(プラダ)」は、岡山県の一人当たりの購入数が広島県民を越えていました

格差が激しい四国地方。愛媛は総合で徳島の2倍以上購入。

  • 8ブランド合計では、愛媛県と香川県が大きくリードしていました。
  • Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)」の一人当たり購入数は徳島県が地域NO.1でした。

九州・沖縄地方

独自の価値観を見せる九州・沖縄。日本一「COACH(コーチ)」「Gucci(グッチ)」が好きな県は?

  • 沖縄は 「COACH(コーチ)」、佐賀は「Gucci(グッチ)」の一人当たり購入数が全国1位でした。
  • 福岡県民のブランドの嗜好は東京都民と一部共通していました。

グラフ_九州・沖縄地方 18.57.20

どの地域でも、特有のブランドトレンド傾向が見られました。この地域差こそが、自分の周りに欲しがる人がいないブランドでも、インターネットでなら欲しがっている人を見つけられる理由かもしれません。